野球用品って進化してるの?

2015/07/08 (Wed)
かつて少年野球をしてた40年くらい前のころ、野球のアンダーウエアは胴体が白、袖が赤や青などのラグランロンTみたいなデザインで、型が進化することなくずっと同じモデルだった時代がありました(アンダーアーマーが出現する以前の話)。野球用品のメーカーって一部の製品(バットやグラブなど)を除き、サッカー用品のメーカーよりもあまり「動き」が少ないように感じますが... 野球経験の長い人からすると、どんな風に感じますか?
企業のたどる道なんですが、「成長」→「成熟」→「衰退」になります。
この衰退のものを紹介しましょう・・・
電化製品、車、テレビゲーム。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジって1回、買っちゃえば5年~10年ほど持っちゃうわけです。
1家に1台で、すべての家にあるでしょ?
あえて新しい物はいらない状態。
だからこれからは衰退なわけ。
企業は新しい何かや革新的な技術を出して、生き残りを目指すのです。
車なんかも20万キロ乗れちゃう性能だから、なかなか買い替えない。
売上はきついっすね。
これも一家に2台、すべての家庭に行きわたってしまった。
これから衰退の中で、どんな技術を出し買い替えに向かわせるか?です。
そのままでも乗れちゃうものをあえて買い替えさせなければならないだけに大変です。
テレビゲーム、やってますか?
あえて電源つけて、オラオラって。
手軽なスマホ業界にもってかれました。
現代は暇つぶし感覚で、あえてゲームをしようって時代じゃなくなった。
創業100年の老舗では、お客様にず~~~~っと愛されるものを作り上げ、その味を守ることで生き残る。
そういうものを成長期に作り、成熟期で定番化させる。
ドラクエ、ファイナルファンタジーは、あえてやりたいでしょ?
結婚してなかったら、家でずっとやってたいよ。
今やらないのは、「ゲームのやりすぎはダメだよ」という立場となってしまったからです。
色んなものを捨てて大人になるんだな。
私はモンハンにはハマらないように、買ってはいませんが、「なんだ?平日なのに、この行列は?」と思ったらモンハンの発売日でした。
私と同じ年の人がいっぱい。
コラコラ、会社へ行け。
そういうものを自由に出来るのも大人。
まあ、好きに生きたらいい。
そして質問の野球用品も完璧に「衰退」・・・
飛ばす方法なんてやろうと思えばいくらでもある。
金棒みたいにしてぶっ飛ばせばいい。
当てる方法もいくらでもある。
テニスラケットみたいなバットにすればいい。
体を動くようにする方法もあるよ。
関節にバネが入ったギブスだったり、よく障害がある人が使っている器具を進化させて体に装着すれば、年関係なく動けます。
でもそれは無理なんです。
全日本軟式野球連盟規約のがっちがっちな制約の中で商品開発ですから。
知ってますか?
投手って腕にテーピングをして投げちゃいけないんです。
厳しいですよね。
ちゃんと自分の腕で、自分の力で、ドーピング的なことを抜きでプレーしなさいってことでしょうか。
私にはわかりませんが、とにかくだめです。
ちなみに他のポジションはテーピングOK。
袖だってチームカラーに合わせた1色です。
だから紺、黒、白ぐらいしか置いてない。
カラフルにかっこよくしても着れないからです。
アンダーアーマーは、よく規約をかいくぐって作ったな~と思います。
そういうものを作るのは、企業としては一苦労。
だったら他の分野の成長部分に投資しようとなります。
例えば、流行ってますね?
ランニング。
ランニングシューズ開発が去年まで凄かった。
サッカーはワールドカップがあるから、必ず売れる勝負の時期があるんです。
亀田さんの世界戦が近づくとヤフオクでサンドバックを出すと、買値で売れちゃう。
野球って歴史が長いから、そんなに爆発的に盛り上がる時期っていうのがないわけです。
だからこそむずかしい。
新しくしたら、今までのお客さんが逃げちゃう可能性がある。
昔の方が好きだったな。
もう買わないってなられるより、愛されているものをしっかりと伝承してお出しする。
その中で規約に違反しない新商品。
なかなか出ないのは仕方ないです。
それでも日本はなんだかんだで野球の国・・・
ファンはたくさん。
野球が好きな人もたくさん。
野球ワールドカップのときの熱狂ったら、すごかったよね。
私が中学の時、Jリーグ発足で、新入部員3人。
今までやってきた坊主頭も廃止したけど、部員は入らなかった。
野球の時代は終わったと思いきや、次の年にはちゃんと30人来た。
ナイターを見る人は確かに減ったけど、野球やる人はたくさんいる。
その証拠があなた。
名もない35歳、落ち目の私の野球ブログを見ちゃってる。
メタルハンターが重いと感じた非力バッターです。
28万回、叩かれてようやく気がついた事実に驚いております。
野球用品ですが、変わり映えがないように見えますが、各企業の研究者たちは、あなたの幸せを願って脳に汗をかいています。
逆転タイムリーを打った瞬間、ホームランを打った瞬間の笑顔を見たくて、商品開発をしています。
私、道具マニアなので、マニアックに今年はここを変えたか~なんて思って見ています。
わからないレベルで微妙にデザインに赤が入ったり、素材が変わっていたりと。
そんな企業の頑張りを、これからも応援しつつ、道具紹介していけたらと思います。
ありがとうございました。
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この記事へのコメント

オレ・ゴメスさんへ
オレ・ゴメスさん、こんにちは。
「伝説再び、復刻赤カップ」で返信記事更新をしたのでお読みください。
ありがとうございました。
Posted at 11:58:33 2015/07/13 by 火の玉ボール
この記事へのコメント

こんにちは
昔の野球用品といえば、現在ミズノの赤カップとMロゴの限定予約をしてますよね?
もう締切が来週なのですが、まだ迷っています!
小学6年生の息子が軟式チーム、部活で投手をしており、中学は軟式野球部に入るつもりらしいです。
現在は玉澤の軟式投手用を使ってますが、「高校で硬式をやる」と言うか言わないかで先行投資するべきか微妙な状況です・・・
自分のリトルリーグ時代に赤カップを買ってもらい、ボロボロながら現在も使用しています!
予約するべきかしないべきか悩んでます・・・
ちなみに自分自身赤カップ以外に玉澤のグラブも使っていたので、ブランドとしては玉澤の方がマニアックで好きです!(笑)
玉澤のクールタイプTシャツなどカッコいいので着ていますよ!
Posted at 08:57:11 2015/07/10 by オレ・ゴメス
この記事へのコメント

ニワトリのマークは、フランスの総合スポーツメーカーの「ルコック」ですね。正式には「ル・コック スポルティフ」といいます。日本の「ミズノ」「アシックス」のようなメーカーですよ。 ルコックのウエアもオシャレでGOODです!
ちなみに、イタリアで有名なのは「ロット」「ディアドラ」「カッパ」、ブラジルだと「トッパー」「ダウポンチ」、デンマークは「ヒュンメル」、ドイツは「ウールシュポルト」、「アンブロ」はイギリスだったと思います。 自分が個人的に好きなフットサルブランドは「ラッツォーリ」。イタリア語ですが、地元の岐阜発祥です。小ロット生産なので、良い商品はすぐに売り切れてしまうのが難点ですね...
ただ、サッカー用品は国内では10年以上前まで「サッカー特約店」でしか販売できなかったので、基本はサッカーやる人が定価で購入させられてました(笑)。 そういう意味では野球よりも保守的だったと思います。
あまりサッカーのことに触れると「お前、ほんとに野球に打ち込んでいるのか!?」と言われそうですが(笑)... ゼット・ローリングスなど野球メーカーももっと進化してほしいし、高野連・軟式野球連盟は今以上に規制緩和してほしいですね。 高校野球の坊主頭の撤廃・アンダーウエアのカラー化だけでなく。
Posted at 00:11:26 2015/07/10 by テツ
この記事へのコメント

テツさんへ
サッカーの方が全然、かっこいいです。
私のジャージやウエアは全部サッカーです。
アンブロ、名前がわかりませんがニワトリのマーク、フュンメル?ですか・・・読み方がわかりませんが、そっちの方がかっこよくて、愛用してるのはサッカーブランドです。
野球もそうなって欲しいものですが、ルールがダメな以上むずかしいでしょう。
アンダーアーマーも2色以上使ったかっこいいデザインは出ていますが、野球では使えないので買えない悲しい現状です。
サッカーはカラフルでいいですよね。
少しづつ変わりつつありますが、まだマニアックな部分だけです。
バッティンググローブだけは特に規制がないので、斬新なデザインで売り出していますので、要チェックです。
ありがとうございました。
Posted at 20:26:46 2015/07/09 by 火の玉ボール
この記事へのコメント

こんばんは、テツです。雨が降り続いて、週末になかなか草野球できませんね...もう3週間も野球やってません(笑)
野球メーカーの件ありがとうございます。40年前のアンダーシャツの例えはちょっと古いネタすぎましたね。 あの頃の野球ユニホームは確か、綿100%か、綿とナイロン50%ずつくらいの素材で、しかも生地が重い。重いということは、それだけ繊維の中のすき間が少ないということです。 ですので、汗かいた後は繊維が汗を吸って非常に乾きにくい... アンダーシャツも綿100%。 野球終わった後にユニホーム絞ったら、汗がジョボジョボ滴るくらいでした。 今ではとても考えられないシロモノだったのです。
サッカーのユニホームも昔は綿100%でずっしり重量感がありましたが、今では、 「昔の綿100%の上下のサッカーユニホームの重さ > 現在の上下のサッカージャージの重さ」 と言ってもいいくらい軽量化が図られ、同時に発汗性・快適性も劇的に向上しました。 それに、デザインの進化は目覚ましいものがあります。ちょうどJリーグが発足した頃から斬新なユニホームが出始め、今では、フットサルメーカーのユニホームが非常にカラフルでおしゃれ、普段着にも使えそうな感じですね。
もちろん、野球用品もメーカーも進歩はそれなりにありましたが、アンダーシャツがデザイン・素材が全然変わらないのを見てきたので、「誰も疑問に思ったり、意見を言わないのかな...」と、当時感じたものでした。
ですが、アンダーアーマーが野球に取り入れられてからイメージが少しずつ変わってきましたね。アンダーアーマーは元々アメフト専用に開発されたもので、自分も15年くらい前からアメフトでよく用いてました。ところが、8~10年くらい前辺りから(どうして採用されたか経緯はよくわかりませんが)野球のアンダーウエアに登場し、しかも赤・青・緑・オレンジなどカラフル! 一番印象的だったのが、高校野球の智弁和歌山のあの赤のアンダーウエア! 夏の甲子園のTV中継で放映されてたのを見て、「高野連が、よく許可したな」と。その他に、埼玉の花咲徳栄の水色のアンダーウエアも映えていてキレイです。
確かに火の球さんおっしゃる通り、高野連や軟式野球連盟など野球組織が非常に厳格なルールを敷いて、しかも敷居が高いのは昔から変わらないですね。 その典型的な例は、高校野球の「白の無地」か「縦じま」、もしくは「薄い色」の地味なユニホーム。 中には「その方が高校生らしくて良い」「これからも変えなくてもいい」という人もおられるので、この場で良し悪しを言うのは控えますが... そういう制約の中で、アンダーウエアが変わったのは非常に好印象でした。
自分としては、まだ草野球歴が少ないので表面的にしか野球用品を見てない部分が多いですが、火の球さん言われるように細かい目立たない部分で改良が進んでいるんですね。 そんな中で自分でもはっきり分かるのは、高反発バットですかね。ビヨンドやメタルハンターなどの複合素材の組み合わせでバットを構成する発想はすごいです! もう少し注意深く、野球用品を見ていこうと思います。
ありがとうございました。
Posted at 01:08:43 2015/07/09 by テツ
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