2016
Jan
16
9
感動の・・・・
![]() もしも悩みがなかったら [ 水野敬也 ] |
これ立ち読みしてたんです。
私、結構、固い男でして、出来たら出費なしに学びや感動が欲しいと考えています。
ほぼ漫画で文字少なめなんで、10分ほどで読み終わります。
クライマックスでやられたっ
ボロボロ号泣した。
おばちゃんに見られました。
何この男は?
立ち読みで泣くってっ
買いなさいよ。
立ち読みで「もしも悩みがなかったら」を堪能して、心の奥まで入れてんじゃないわよ。
立ち読みって言うのは、さらさらっと外観を眺めて、まあまあかな、じゃあこの家か、さっきの場所で検討して、また電話するわってレベルが立ち読みよ?
それがあなたの場合は、しっかり住んじゃって、ポテチップスまでこぼして、やっぱりいらねえって言ってるのと同じなのよ。
ねえ、そんだけ堪能して泣いておいて、まさかその本、戻さないわよね?
涙を拭いた私は、そっと本棚に「もしも悩みがなかったら」を戻した。
このおばちゃんの心の声を聞きながらでも、平気で戻せる鬼メンタルが私だ。
せめてもの敬意を込めて、ブログで大絶賛したいと思いました。
敬也兄さん、さすがです。
このことから数年前を思い出した。
やっぱりモテる男は知的なんだよ。
言葉がすらすらと出てきて、「ええ~火の玉さんって何でも知ってるのね。しかもおもしろ~い」という女性の評価を得れば勝ちだと決めつけた時期。
小説を読むことにした。
もちろんまわりには、はぶりよく自分には固い。
当時、無料の携帯小説サイトでこいつを読んだ。
![]() 恋空(上) [ 美嘉 ] |
![]() 恋空(下) [ 美嘉 ] |
会社だった。
携帯を見ながらクライマックスを迎えた。
休憩の談話室で、ひとり「うおおおおお」って泣いた。
先輩が入ってきて「どうした?お前、目がルドルフみたいになってるぞ」
「いや、ルドルフって誰だよ?」
「簡単に言っちゃえば、変だぞって意味だ」
まさか女子が見る携帯小説で泣いてますって言えるわけもなく、私はとんでもない切り返しをした。
「3年前、死んだ母の写真が出てきて、思い出したら涙が出てきてしまって・・・・忘れらんないもんすね」
決まった。
完璧に好感度上げた。
めっちゃいい奴として言いふらされるだろう。
でも仕方ない。
俺は本当にいい奴だから。
「・・・・・・ふーん、そっか」
その後、先輩が「ユーチューブでも見て泣いてたんだろ。マジ、バカだよ」って言ってたのを聞いた。
あながち外れてないことに驚いた瞬間だった。
ちなみにこの恋空のレビューを軽く読んでみた。
・10代の子はこういう純愛物が好きなんですね。
確かに10代に絶大な人気を誇り、10代の星5評価がガガガーンと飛びぬけていた本書だ。
私がこれにハマり大号泣したのは、28才である!
もう完全なるおっさん。
飲み会では、若手がさける28才。
もちろん妻とも映画を見に行き、後ろのお兄さんが、「ううううっダメだ、涙が止まんねえ」と彼女よりも、しゃっくりしていた。
草食め。
もう本物の男は日本にいないのか?
侍はどこに行った?
そんな私は、本であらすじを知っていたため、お兄さんの彼女程度の号泣ですんだ。
何が言いたいかと、申しますと私も人を喜ばせ感動させる記事が書きたいなと。
不純な気持ちで読ませたにも関わらず、こんなにも感動させるってすごいです。
「もしも悩みがなかったら」なんて、ほとんど前置きがなく10分間程度で、涙腺をぶっこわすハメ技。
まるで防御不能の万星龍王拳(ゲーム鉄拳のポールの必殺技)をよけられない状態で喰らった気分です。
こんなギャグみたいな人生で書けるのか不安ですが、傑作が書ける日を目指して人生を歩みたいと思います。
土日となりました。
皆様が最高の休息を過ごせることを願っています。
ありがとうございました。