何があっても私は、最後うまづらに戻る

2016/09/14 (Wed)
私は必死だった。考えた。
どんなにあがいても自分には限界があるのがわかっていた。
なんとか乗り切った県大会。
3年生も戻ってきて、チームは県ベスト8で幕を閉じた。
次は新チーム。
また戦いが始まるわけだ。
完膚なきまでの私の指導力のなさ。
娘のやってるスポーツはバスケットであり、野球じゃない。
俺は野球部だ!無理だーーーーー!
今、娘のどこが悪くて抜かれたのか?
いやもっと言えば、「今日の火の玉さんの娘さん、よかったですねー」と褒められても・・・は?いや?どこがいいの?と言う状態。
野球で言うならば、ダイビングキャッチで取るとか、パキーンって打ったら良いってわかるレベル。
パサパサ、シュートが入る以外に良いというプレーが何のか?さっぱりだ。
さらに野球で言うならば、追い込まれた変化球でバットが止まったのが、すごいというところまではわからないのだ。
デッドボールすれすれのボールをよけるのではなく、ユニホームにかすらせる上手さとか、ランナーの視界から消えて、回りこんでけん制に入るセカンドとか、そういう細かいのは、バスケではまったく見えないんだよ!
だって野球部だし、バスケ知らないし?
そんな俺に、あーだこーだ言われても上手くならない確率の方が高い。
やれるとしたら、野球で言う素振り、壁当て、走り込み的な基礎固めなわけですよ。
県ベスト8チームですからね。
それだけじゃ無理です。
才能の塊みたいな子供たちが集まっちゃった世代。
私の中学時代だって県ベスト16を取りましたが、練習試合は負けないし、そりゃ最強と言っても良かった。
だけど地区の決勝とか1点を争うゲームで、やっと優勝。
娘たちは違う。
地区は全試合圧勝。
相手になるチームの方が少ない。
県しか見えていない。
ということはですよ?
チーム内の争いが1番きついってことです。
どの子も他の中学だったらエースだっただろうなと思います。
うちの娘だって、他の中学だったら補欠かもなんて心配いりませんよ。
ドヤ顔で「まあ今度の大会は、やってもらいますよ」的な。
うまづらアスリートの話し方だよね。
GETスポーツや情熱大陸、バースデイを意識した話し方の「娘には・・・まあ、やってもらいますよ」を天狗の舞で放っていたでしょう。
火の玉、お前にそんな余裕ねえよ!
やっぱり教わるしかない。
ほらビジネス書に必ずと言っていいほど書いてある項目「メンターを作れ」ですよ。
最強世代の中の最高の選手のお父上に「バスケ、教えてください」と頼んだ。
いいですよ、一生懸命な人、嫌いじゃないんで俺が出来ることがあれば、いつでも言ってきてください。
そしたら毎日、ものすげー長文で、ディフェンスとは?さぼるとは?合わせとは?1線から2線など(バスケ用語ですいません。野球サイトなので説明はしません)教えてもらいました。
バスケ版火の玉さんでもやればいいのにと思うほどわかりやすかった。
同時に読者さんがなぜ私のサイトに聞きに来るかもわかりました。
本当にわからないっすもんね?
私はこれからも野球のことなら助けになるよう記事を書きます。
そのほか、今日の娘さんは、ここが良くないって教えてもらったり、自主練習に来てくれてメニューを組んでくれます。
そのうち、うちの娘が自主練してる体育館に来ますか?と誘ってもらい、残業すっぽかして通っています。
それを始めたら、また格段に実力が跳ね上がった!
ビジネス書の「メンターを作れ」間違いない。
やっぱりなりたい姿になってる人、自分の目標を実現している人に教えてもらう。
改めて大事だと痛感しました。
娘へ・・。
どんどん上手くなるキミを見ていたい。
どこまで行くかも想像がつかないよ。
心の中じゃ「お父さん、ハードすぎ!そこまでしてやりたくないんだよね」なんて思ってる日もあると思う。
いつか感謝してもらおうとも思ってない。
もしも後の未来で言われたら、その時は謝るよ。
キミと俺は一心同体。
リアルファイナルファンタジーでありリアルドラクエなのだ。
自分のキャラを育てて、戦って勝つ人生を楽しんでいるわけだ。
もう大人になるとそんな舞台もないので、夢をキミに託してる。
想いを背負って戦ってほしい。
試合後の「あの子、すごくない?」は「俺凄い」と同じであり、試合会場をうまづらで歩けるのだ。
きもちいい。
この上なく爽快。
未来で愚痴るなら、俺は感謝しよう。
それでもついてきてくれて、ありがとう。
俺の人生の1部分はキミのおかげで輝いた。
本当に楽しい数年だったと感謝しよう。
家に帰ってきて、バスケットの話をしている時間が大好きだ。
一緒に努力した時間を忘れない。
とてもキラキラした時間だ。
今を一緒に進んでくれることを感謝している。
まとめ・・・
今日も部活に励む子供たち全員に、親が寄り添ってるわけじゃないと思う。
だけど、野球見に来るお父さん、みんなが間違いなくその気持ちだ。
途中から急にぶち込んだ「娘へ」渾身の詩を読み返してもらいたい。
親はキミがどんな道に進もうと、こんな感じでキミを応援しているのだ。
自分ひとりで、負けそうになったら、父ちゃんのために、父ちゃん喜ばすために、もう1歩。
母ちゃんに勝利の瞬間、ガッツポーズする自分を想像して、もういっちょっ!と声を出してほしい
きっと私の未来、また挫折が来ると思う。
何が来ても立ち向かいたい。
最後、必ず私はうまづらに戻る!
ただ進むのではなく、教えてもらったら、今のところ上手くいってますという話でした。
新人戦ベスト8越えを目指して、今日も年休でバスケだ!
ありがとうございました。
この記事は3作になっていて第1話がこちらです→「努力が報われない」
草野球でポジションたらい回しで、いいように使われてしまっている人へ≪ | HOME | ≫努力をつづけた人間をなめないでもらいたい
この記事へのコメント

宇宙さんへ
お褒めの言葉、ありがとうございます。
久々に読み返しました。
根本にこれがないといけませんね。
再確認できました。
最高の選手のお父さんには、勝てません(笑)
私が苦悩し、いろんな手を使い娘を伸ばそうとしても全然ダメでした。
結局、私はバスケットにおいて、本当に直さなきゃいけないところがわからないのです。
その証拠に妹は、伸び悩んでいます。
身体能力がもともと低いので、強いチームでは補欠が当たり前かもしれません。
さらに性格が若い時の私そっくりで、すぐさぼる(笑)
不真面目です(笑)
下の娘の試合も見てもらえたら最高なのですが、中々そこまで図々しくは言えません。
自分の娘も鍛えたいでしょうし。
私は何とか吸収してバスケットを覚えて、下の娘の中学では導いてあげられたらと思います。
ありがとうございました。
Posted at 10:39:54 2016/10/25 by 火の玉ボール
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最強の記事(個人的に)は
「簡単にヒットを打つには・・・」
個人的に火の玉最強記事はこれです。
簡単にリバウンドをとるには・・・
簡単にスティールするには・・・
簡単に点を取るには・・・
既に娘さんと火の玉さんは一心同体
今の火の玉さんならこれがどれほど難しく、奥義に近いことが分かると思います。
もちろんヘラヘラ笑っていたら監督やチームメイトに嫌われてしまうことも含んでます(笑)
これを飾られた言葉だけでなく「伝える」のは
「最高の選手のお父上」よりも火の玉さんの方が上回ると思います。
私と息子は火の玉さんによって変われたのですから。
Posted at 14:03:01 2016/10/21 by 宇宙
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宇宙さんへ
中学生で放り込みますか?
私を越えないようにお願いしたはずですが(笑)
プロ野球選手になったときにはアドレスに住所を送ります。
現金書留で結構です。送ってください(笑)
コメントですが唸って読んでます。
私が言う、次はカーブだろうな的なことがバスケットにもあるということですね。
私、今「必死に見てます」
悪いプレーはビデオ見ながら、言いはしますが修正方法は彼女に任せています。
エースのお父さんからターンオーバー3回とリバウンド10以上と言われたので、そのことを伝えました。
たぶん出来ないと思ったことを人は言わないよ。
出来ると思うから、今の結果プラスで、そこまで伸びてみな。
この県大会で、強い奴とやって、もちろん倒して、もう一成長、出来るはずだよ。
あとはプレー中は何も言わず、必死に見てます。
信じるしかないので。
選抜に選ばれた子たちよりも活躍するはずです。
またこの辺の結果報告はコメントなどで相手してもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました。
Posted at 12:02:10 2016/10/21 by 火の玉ボール
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いのりんさんへ
いのりんさん、やりましたね!
ホームランは打てるんです。
サッカー部でもテニス部でも吹奏楽部でも打てます。
どんな凡人にも平等に、ある1定量のバットを振った数と練習時間を越えると打てます。
大人の体であれば、はい!誰でもです。
信じてやるか?
これだけです。
入口はホームランです。
だけど、私が1番たどり着いてほしいゴールは、草野球を始めたすべての人にタイムリーヒットを打たせることです。
このタイムリーヒットの高揚感を味わって頂きたい。
これがサヨナラだったり、逆転タイムリーになれば、さらに素敵な時間を味わえるでしょう。
神様はバットを振った本数を数えてます。
振ってきた時間はいのりんさんのもので、もう離れません。
いつなんどきも力となります。
もっと振れば、さらに高みへ行けます。
また素晴らしい休日を味わえることを祈っています。
おめでとうございます。
Posted at 18:27:17 2016/10/17 by 火の玉ボール
この記事へのコメント

ありがとうございます。
息子は、中学に入って私の手から離れました。
これからは方法や環境に関係なく自分自身で切り開いて欲しいと思っています。
とはいえ、もちろん1年から公式戦全試合観に行っています。
球場で3発ほど放り込んでいます。
このブログのおかげと言い切ってもいいです。
ただ、新チームになってから努力を怠っています。
これも通る道ですね。
娘さんのバスケのチームのレベルはトップレベルですね。
それだけでもの凄いことです。
もしかしたら、ガムシャラに頑張るとマイナスに作用するレベルに達しているかもしれませんね。
あまりに釈迦に説法過ぎますが
野球はすごい投手には「来た球をフルスイング」では歯が立たなくなると思います。
配給を読み、その精度を上げると対応できますよね。
その中に、なんとなく、とか何も考えてなかったというような感覚があると思うんです。
バスケのそのチームレベルのPGはたぶんそんな感覚でプレーしていると思います。彼女には見えているんじゃないかな。娘さんにまだ見えていないものが。
「全体を見渡す余裕。自信」
PGと同じような感覚を共有できると壁を一気に突き破る可能性があります。
ライバルよりも努力する方向を少し「必死に見る」「見ている時間を練習よりもむしろ大事にする」の方向にシフトしてみる手もありかもしれないですね。
ちなみにこれは自分自身が下剋上を成し遂げた時のやり方です。
ありがとうございました。
Posted at 13:50:04 2016/10/14 by 宇宙
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宇宙さんへ
宇宙さん、コメントありがとうございました。
宇宙さんはバスケ経験者みたいなので、専門用語を入れながら書かせて頂きます。
娘の新人戦は圧倒的勝利を収めました。
100対12、96対36、104対51です。
これで試合の半分は控えメンバーが出ています。
最後の決勝ですら、3ピリまでレギュラーで4ピリは控えです。
娘はチームの中でも、いいスコアを出していて、リバウンド、得点も5番目ではなかっただけに、選抜で落とされたショックは大きいです。
私も、もしかしたら行けるかもと思っていただけに、がっくりきました。
出された評価は受け入れます。
また、この負けがあったからと思える県大会にします。
必ず県の頂点を取って、このくやしさを喜びに変えてみせます。
県レベルでも止められない自信はあるので、磨いて磨いて積み重ねて「勝って当たり前の自分」を親子で作れれば最高です。
宇宙さんの息子さんのことも同じくらい、火の玉は応援しています。
そうなってもらうために書いてきました。
どうぞ、これからもたくさんかっ飛ばしてください。
Posted at 09:05:30 2016/10/14 by 火の玉ボール
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感謝と、やりました報告
コメントを何度も読み返して頂いたとのメッセージ、とても嬉しかったです。
尊敬する火の玉さんやTERUさんにすげ~と言ってもらえるのは、他の人に言ってもらうのより、更に嬉しく感じました。
娘さんの話はお見事でした。子に期待する大人は多いと思いますが、自分が粉骨砕身積し環境を用意してまでサポートする父親は少ないと思います。とても素敵な事ですね。
酸素カプセルを使い、体育館を予約する。中々できる人はいないなと思わず唸りました。
スーパー先輩達を越えて行く娘さん、とても楽しみですね。トップチームでの学びなど、また記事を楽しみにしています。
さて、話は変わりまして報告です。
球場で柵越えホームラン打てました!おれ、火の玉さんを信じてやってきてよかったです!
ブログで学んだ練習ノートや素振り塾、手袋の使用、配球の読み等のおかげだと感謝しております。
これからもよろしくお願いします☻
Posted at 15:47:50 2016/10/09 by いのりん
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いのりんさんへ
いのりんさん、「努力が報われない俺へ」での頂いたコメントを何度も読み返しています。
TERUさんがすげ~と言っていたので、どれどれと読むと、また味わいがあります。
このレギュラーを取れた今のタイミングでも深く染み込んできます。
このいのりんメッセージがなければ、私は娘に期待しませんでした。
「どんなお前でも許そう」としていました。
同時に、私の願いに応える娘もいなかったと思います。
これだけ強いチームにいながら、まだまだ出来てないことがたくさんあります。
出来ていないことがたくさんありながら、レギュラーになりました。
そこを出来るようになっていけば、まだまだ強くなると確信しています。
また他の子が出来ているという環境も「私にだって出来る」と思わせてくれるようです。
今では他4人の化け物たちに感謝してます。
1年生のときから、上の学年相手に勝ってしまうあの子たちの背中がようやく見えてきました。
追いつき、あわよくば追い越せの精神で進みたいと思います。
この新人戦でどこまで実力をのばせるか、とても楽しみです。
ありがとうございました。
Posted at 11:03:28 2016/10/06 by 火の玉ボール
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クッソ分かります!
初めは俺が育ててやる!
という感覚です。
そのうちキラキラした時間を共有しているという感覚になり。
子供を成長させているのではなく、子供が自ら成長していることに気づく。
おいおい、人生の中心になってるじゃないか、バカ親丸だし。
でもそれがいい。文句あるかって状態になります。
昔、自分が地区大会決勝戦でチャージングをとった、ドライブからの華麗なアシストパスを決めた。
当時は最高に気持ちよかった。
今は、練習試合で子供がホームランを打った方が遥かに気持ちいい!
麻薬かと思うほどに・・・
Posted at 10:47:33 2016/09/26 by 宇宙
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Posted at 11:24:42 2016/09/19 by
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お祝いと感謝
おめでとうございます。
感動しました。
『努力を続けた人間をなめないでもらいたい!』
我を捨ててメンターに教えを請い、練習を補助した火の玉さんや、一途に努力を続けた娘さんの生き様。
凄く心に響きましたよ!良い方の意味での、この親にしてこの子ありですね!
そうそう、記事にリアルドラクエと在りましたが、私最近モンスターズの方をやっていたんですね。
そしたら、仲間によってレベルアップに必要な経験値や上限が違いまして(レベル70で成長限界になったり)
なんだが人間も似たような感じかなーと思っていた今日此の頃です。
例えば野球の場合、プロ野球選手なんかは少ない経験値でもレベルが上がりやすく、上限も99近くありますが、凡人はもう少し経験値が必要で上限も60くらいでカンストみたいな。
でも、それって自分が努力しない言い訳にはなりませんよね。せっかく生まれてきて、始めて、好きになった種目なら、ガンガン経験値をためて自分の成長限界まで行ってみたいものです。
最近、公私とも少しマンネリ化しつつあり、向上心が低下していたのですが、本文を読んで元気が出てきました。オリンピック級の感動を頂き、ありがとうございました。
是非、アスリートの娘さんにも『おめでとうございます』『ありがとうございました』とお伝え下さい。
Posted at 21:25:47 2016/09/16 by いのりん
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Posted at 13:56:38 2016/09/16 by
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