投手がまず狙うコースがアウトコース。

2019/08/17 (Sat)
中学、高校と投手をやってきたけど、たいした投手じゃなかった。中学は3番手投手。
言ったら敗戦処理。
または疲れがある1軍投手陣を休ませる役目だ。
高校でも投手がやりたかった。
結果は2番手投手。
エースにはなれなかった。
アンダースローで球速100前後。
遅いボールは打たれまくった。
スタンドにも運ばれた。
コントロールが大事なことはわかっていた。
でもね。
本当のコントロールってもんを知ったのは社会人になってから。
高校までは、真ん中を目がけて投げて左右に散ってくれ程度のコントロールしか持ち合わせていない。
でも高校時代、四球を出さない私が受けた評価は「コントロールが良い」だった。
これが間違いの始まりだったんです。
コントロールが良いのに打たれるのはなぜか?
それは球速が遅いからという結論をつけた。
もちろんチームメイト、監督までも「速いボールが投げれればな」とよく言われた。
私は筋トレ、走り込みとボールを速くするためのトレーニングを積んだのだ。
その成果もあって、社会人になるころには120キロほど出るようになった・・・・
あれ?速いのに、なぜ打たれるんだ?
華々しい草野球デビューをした。
高校野球あがりの私は化け物だった。
デビュー戦、満塁ホームランから始まり、次の試合は逆転サヨナラ3ラン、その次は先頭打者初球ホームラン。
凄い奴が入ってきた。
しかし、たいしたことではない。
今まで120キロ前後のボールで勝負してきた高校野球。
草野球は100キロのボール。打つのは簡単だった。
レフトから守り、次はショート、次はサードとだんだんと重要なポジションに変わる。
肩の強さも草野球には、まずいない強肩で投げていた。
高校野球なら普通レベルです。
でも草野球では、立派な強肩。
もちろん投手デビューが決まる。
打者のレベルだって、1番から9番まで振れてる人しかいない高校野球と違って、振れてない人の方が多い。
球速は120キロ。
バットに、かすらせない自信があった。
でも結果は違ったのだ。
高校時代と変わらず、打たれまくった。
おもしろいように、振れてないおじさんに弾き返された。
外野の頭を越えていく長打を打たれながらパニックになった。
なぜ打たれる?・・・・
スピードがなくても勝負していけるコースこそ、アウトコースだった。
そこでわかったことがある。
バッティングセンターを思い出してほしい。
単調なリズムでボールはだいたい同じところを通る。
なんとなくバットをそのあたりに出すとカキーンと打ててしまうのがバッティングセンター。
これは130キロだろうが140キロだろうが同じなんです。
速めにタイミングを取って、だいたいその辺にバットを出すと当たる。
私はそのバッティングセンターの機械と同じことをやっていたんです。
コントロールが良すぎて、いつも真ん中らへんにボールが行っていた。
しかも早ければ打たれないという思い込みがあったため、打たれるたびに「もっと速く、もっと速く」と腕を振り抜く。
しかし筋肉の構造上、現在の私は120キロ付近がMAXとなる。
そのタイミングでバットを出されたら、当たってしまうのだ。
そこで初めて気がついた。
打たれまくったせいで、試合は負け決定。
ならばそのまま帰るわけにはいかない。
おっさんたちと私の差は天と地ほど離れている。
抑えて当然の打者しかいない。
高校時代は相手が上ってことで片付いた。
しかし今は、格下のザクに打たれている現実。
原因がある。
自分は大きな勘違いをしている。
それを探さないと帰れない。
冷静にキャッチャーのミットを見た。
アウトコースぎりぎりを構えている。
そこに投げてみよう。
ストライクっ!
打者が見送った。
今まで迷いなく振り切ってきたザクが見送った。
もう1度。キャッチャーが構えるアウトコースギリギリへ。
球速は狙っているので110キロには落ちている。
はっきり言って120キロのえぐられたボールよりは絶好球なはずだ。
しかしまたしても打者は見送った。
3球目もアウトコースへ。
ガコっ、、、、ショートゴロ。
一瞬何が起こったのかわからない。
120キロのスーパーショットは打たれて、110キロの棒球が打たれないのだから。
コースを突くってことがめちゃめちゃ大事
今までは、打たれたのは自分の力が足りないからと思っていた。
それは相手が同等か格上だったから。
格下にも打たれて気がついたんです。
根本的に間違っていた。
コーナーをしっかりつくってことが丁寧に投げるって意味なんです。
時には力で抑え込むことも重要でしょう。
でもその力いっぱいも真ん中に入れば打たれます。
やっぱりアウトコースいっぱいに投げ込めることが大事。
格下のおじさんに打たれることで分かった事実です。
力の前にアウトコースにいつでも投げ込める技術を磨いてみてください。
あなたの草野球勝率は一気に上がるでしょう。
ありがとうございました。
相手がいない場合、こんなもんでも使って、アウトコースにだけ狙って投げていく練習をしてみてもいいかと思います。
35歳からのスランプ脱出法≪ | HOME | ≫野球でコントロールは、ある1か所に投げれれば十分。
この記事へのコメント

パトマッシュさんへ
パトマッシュさんが35歳以上かはわかりませんが、「35歳からのスランプ脱出法」と言う記事を作りました。
参考になれば幸いです。ありがとうございました。
Posted at 16:38:27 2019/08/29 by 火の玉ボール
この記事へのコメント

どうもパトマッシュです。
最近全く打てなくて
「どスランプ」
なんですが
火の玉さんはスランプの時はどうしてましたか?
「どうせ飲みすぎやろがい!酒減らせや!」
とか
「朝起きて素振り100回しろや!」
という話ではなく
当日体調が良いのに打てない、という事です。
試合前日には、酒は飲みません。
ちなみに「3軍選手にスランプなし」は知ってますw
何かがズレてる。
そのズレをどう修正するか、って言えばいいですかね?
バチセンでも修正するんですが、どうも上手くいかないんです。
もしバックナンバーにありましたら、それ見ますので
どうぞよろしくお願いします。
m(_ _)m
Posted at 20:59:49 2019/08/28 by パトマッシュ
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