2022
Dec
28
0
別に変えることを望んじゃいないけど・・・
組織は変わらないと思ってた。
トップがルールで、それに従えないなら起業して自分のルールを作れ。
出来ないなら、甘んじてそのルールの中で働くしかない。
これが社会だ。これが会社だ。
その会社に罵声が飛んで、追い詰めることを上が容認したら、それは正解となる。
絶対に間違ってると思っても、正解とされる。
飲み会で高須と藤木が酒に飲まれたうつろな目で取締役をよいしょする。
「取締役、間違ってないっす。ガツンとやんなきゃわかないっす。昔は・・・・」
笑顔で聞くふりをして私は心の中で思うのだ。
こいつらばかじゃねえのって。
でも変わらない。そういう組織だから。
多数派が正解で、流された人間は考えれないから。
こいつらが怒鳴ってストレスを発散してる相手は、きっと誰かのかけがえのない人で命に代えても守りたい人で、取締役だとか係長だとかの役職を持った人間が勘違いして、怒鳴り散らしていい人じゃない。
そんなこともわからない。
バカな大人たちが自己正当化して、よいしょして酒を楽しむ滑稽さ。
違っていることを違うと言えないなら、せめて逃げておけって結論になる。
負けでいい。
会社に人生を壊されてたまるかよ。
人生は自分ためと自分を大切に思ってくれる親、妻、子供のためにある。
バカのために人生をささげてはいけない。
頭の良い人は、ちゃんと話してくれる。
その人のレベルに合わせて、その人がわかるように言葉をチョイスしてわかりやすく話してくれる。
考え方を理解しようとしてくれる。
私の会社は大手だ。もちろんそういう人がいて尊敬してついて行ってる。
藤木と高須は、その人の悪口まで始めて、そこだけは愛想笑いはしなかった。
その後の奴らの講演も目を見ないで、うなずいた。
こいつらがトップに立つ会社。終わってる。
早めに逃げることを決意しての今、休職中というわけだ。
辞めれない弱さがある私もいけない。
ある程度上がった給料が手放せない。
落ちて降格してもそれなりにはもらえると思う。
上手いこと逃げれれば、あとはそれなりにもらえる給料で家族を養えるのだ。
転職して給料をがっつり落とすのは、なかなか出来ない。
逃げて他の職場に行けば済む話だ。
組織が正解とした「怒鳴り」をする力を持ったバカから離れればいい。
あとは勝手にやってくれ。
引き継ぐ人には悪いけど俺は自分の人生と大切に思ってくれる人を守りたい。
それに、もしかしたら私が無能なだけで引き継ぐ人は上手くいくかもしれない。
藤木、高須についていって一緒にバカがやれるかもしれない。
だから私のポストをあげる。チャンスだからやってみてとお願いしよう。
そうやってあきらめ、ゆっくり休んでいる時に電話が鳴った。
会社からだ。
総務課の黒岩部長だ。
この人も私の尊敬する頭の良い人である。
奥さんを早くに亡くしながらも気丈にふるまい働いている人。
感情が上下するのを見たことがない自己コントロールが出来る素晴らしい人だ。
「火の玉さん、大丈夫ですか?」下の私にも敬語という謙虚さ。
私はいろいろ自分の状態を話して、だいぶ回復していることを伝えた。
黒岩部長は、一通り聞いた後、元気で良かったと付け加えて冷静に電話の目的を話した。
「動いてますから。今回の経緯を調査してます。社長からも早急に調べるように言われてます」
私は耳を疑った。
えっ?変わらないだろ?
今まで、うつ病や適応障害になった人はいっぱいいた。
高須に怒鳴られて辞めた人もいっぱいいる。
高須は裏で手をまわして辞める人に余計なこと言うなと脅すクズだ。
クズだから、上にはいい顔をしてバレてない。
高須だけじゃない。いろいろな方面で精神を病んで辞めてった人がいたのに調査なんてされなかった。
だから逃げるでいいと思ったのだ。
黒岩部長は冷静な口調で続けてこう言った。
「今はゆっくり休んでください。調査して火の玉さんが復帰する頃にはこのようなことが起こらない体制にしますから」
もしかしたら病んだ人、みんなに言ってるかもしれない。
でも救われた。
体張って逃げたかいがあった。
マネジメントとしては詰んでいる課だから戻らないし、取締役とは仕事しないとは決めている。
ただ後に続く人が、少しでも悩まずに仕事が出来たら、私が倒れた意味もあったかと思う。
なんにせよ。よかった。
変わろうとしてくれてる。
変えようと動いている人がいるだけでもよかった。
社長に届いたのも幸いだ。
落ちる私にはどうでもいいと言えばいいことだが、バカが制裁されたら気持ちがいいのは確かだ。
だけど期待しすぎず、ゆるくやってこう。
そうは言っても変わらないから。
続く。
「多数派に流された人は考えなくなるんすよ」の名言が入った小説で記事からも抜粋して使いました。
人生は誰のためにある?その答えを教えてくれた小説で、これも記事に入れてます。
北川さんの小説は最高です。
トップがルールで、それに従えないなら起業して自分のルールを作れ。
出来ないなら、甘んじてそのルールの中で働くしかない。
これが社会だ。これが会社だ。
その会社に罵声が飛んで、追い詰めることを上が容認したら、それは正解となる。
絶対に間違ってると思っても、正解とされる。
飲み会で高須と藤木が酒に飲まれたうつろな目で取締役をよいしょする。
「取締役、間違ってないっす。ガツンとやんなきゃわかないっす。昔は・・・・」
笑顔で聞くふりをして私は心の中で思うのだ。
こいつらばかじゃねえのって。
でも変わらない。そういう組織だから。
多数派が正解で、流された人間は考えれないから。
こいつらが怒鳴ってストレスを発散してる相手は、きっと誰かのかけがえのない人で命に代えても守りたい人で、取締役だとか係長だとかの役職を持った人間が勘違いして、怒鳴り散らしていい人じゃない。
そんなこともわからない。
バカな大人たちが自己正当化して、よいしょして酒を楽しむ滑稽さ。
違っていることを違うと言えないなら、せめて逃げておけって結論になる。
負けでいい。
会社に人生を壊されてたまるかよ。
人生は自分ためと自分を大切に思ってくれる親、妻、子供のためにある。
バカのために人生をささげてはいけない。
頭の良い人は、ちゃんと話してくれる。
その人のレベルに合わせて、その人がわかるように言葉をチョイスしてわかりやすく話してくれる。
考え方を理解しようとしてくれる。
私の会社は大手だ。もちろんそういう人がいて尊敬してついて行ってる。
藤木と高須は、その人の悪口まで始めて、そこだけは愛想笑いはしなかった。
その後の奴らの講演も目を見ないで、うなずいた。
こいつらがトップに立つ会社。終わってる。
早めに逃げることを決意しての今、休職中というわけだ。
辞めれない弱さがある私もいけない。
ある程度上がった給料が手放せない。
落ちて降格してもそれなりにはもらえると思う。
上手いこと逃げれれば、あとはそれなりにもらえる給料で家族を養えるのだ。
転職して給料をがっつり落とすのは、なかなか出来ない。
逃げて他の職場に行けば済む話だ。
組織が正解とした「怒鳴り」をする力を持ったバカから離れればいい。
あとは勝手にやってくれ。
引き継ぐ人には悪いけど俺は自分の人生と大切に思ってくれる人を守りたい。
それに、もしかしたら私が無能なだけで引き継ぐ人は上手くいくかもしれない。
藤木、高須についていって一緒にバカがやれるかもしれない。
だから私のポストをあげる。チャンスだからやってみてとお願いしよう。
そうやってあきらめ、ゆっくり休んでいる時に電話が鳴った。
会社からだ。
総務課の黒岩部長だ。
この人も私の尊敬する頭の良い人である。
奥さんを早くに亡くしながらも気丈にふるまい働いている人。
感情が上下するのを見たことがない自己コントロールが出来る素晴らしい人だ。
「火の玉さん、大丈夫ですか?」下の私にも敬語という謙虚さ。
私はいろいろ自分の状態を話して、だいぶ回復していることを伝えた。
黒岩部長は、一通り聞いた後、元気で良かったと付け加えて冷静に電話の目的を話した。
「動いてますから。今回の経緯を調査してます。社長からも早急に調べるように言われてます」
私は耳を疑った。
えっ?変わらないだろ?
今まで、うつ病や適応障害になった人はいっぱいいた。
高須に怒鳴られて辞めた人もいっぱいいる。
高須は裏で手をまわして辞める人に余計なこと言うなと脅すクズだ。
クズだから、上にはいい顔をしてバレてない。
高須だけじゃない。いろいろな方面で精神を病んで辞めてった人がいたのに調査なんてされなかった。
だから逃げるでいいと思ったのだ。
黒岩部長は冷静な口調で続けてこう言った。
「今はゆっくり休んでください。調査して火の玉さんが復帰する頃にはこのようなことが起こらない体制にしますから」
もしかしたら病んだ人、みんなに言ってるかもしれない。
でも救われた。
体張って逃げたかいがあった。
マネジメントとしては詰んでいる課だから戻らないし、取締役とは仕事しないとは決めている。
ただ後に続く人が、少しでも悩まずに仕事が出来たら、私が倒れた意味もあったかと思う。
なんにせよ。よかった。
変わろうとしてくれてる。
変えようと動いている人がいるだけでもよかった。
社長に届いたのも幸いだ。
落ちる私にはどうでもいいと言えばいいことだが、バカが制裁されたら気持ちがいいのは確かだ。
だけど期待しすぎず、ゆるくやってこう。
そうは言っても変わらないから。
続く。
「多数派に流された人は考えなくなるんすよ」の名言が入った小説で記事からも抜粋して使いました。
人生は誰のためにある?その答えを教えてくれた小説で、これも記事に入れてます。
北川さんの小説は最高です。