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上司

kage

2023/06/17 (Sat)

能力も重要なんだけど、きっと能力は、さほど問題ではないとわかった。
上司に好かれることなのだ。
私はそのスキルが何よりも高いっぽい。
何をやるにしても私を劇押ししてくれる上司のおかげで昇進した。
適応障害で離れた役職にも来月の辞令で戻る。
こんなわがままが通用するのは、裏で新しい上司が推薦してくれたからだ。

その証拠に私も管理職になって、次の現場リーダーとして劇押しした男がいる。
彼は私がどんな失敗をしても私についてきてくれた。
ふつうは登らない男について行ったら、自分も登れない。
しっかりと見極めて、登りつめる人の派閥にいないといけない。
彼はいつでも私から離れてもよかった。
でも離れなかった。
そして私は上司の劇押しのおかげで復活した。
新しく来た上司の梶田さんは私が20代の時に仲良くしていた人だ。
梶田さんは10年前に社長に逆らって営業に飛ばされた。
私の適応障害で私の上司は全員左遷された。
管理不足で責任を負わされた。
原因の取締役はまだ健在だ。
こんなもんなのだ。
そこで戻されたのが梶田さんだった。
仲が良すぎて課長なんて呼ばない。
梶田さんと呼び、語尾は○○っすよのタメ口で話せる。
そんな梶田さんは私を自分の右腕に戻すと言って「俺を信じて待ってろ」と言っていた。
戻って2か月で、花形部署のラインマネージャーに戻った。

権限をもらった私はというと、次の現場リーダーを決めるにあたって水田を選んだ。
梶田さんは他の人間をあげたが、まったく譲らなかった。
同時に大沢を出した。
大沢は私と敵対する藤井と組んで、私の悪いうわさを流した。
藤井と組んだところが許せなかった。
大沢に意図はない。
大沢は誰にでも気に入らないことは気に入らないと言う。
違うと思うことは違うと言う。
たまたまだった。
時期的に藤井と班があっていて、藤井と話していただけだ。
でも私の裁量権で左遷した。
大沢が出たのは会社全体で衝撃だったらしい。
力があったからだ。
色んな課のラインマネージャーたちが、私の部下たちに「なんで?」と聞きまわっていたそうだ。
力があったからこそ、何を言っても通用すると思ったのだろう。
実際に大沢はそうしてきた。
自分の意見が通らないなら、通るところまで言いに行く。
社長室にだって乗り込む男だ。
最初にマネージメントに失敗した理由がここにあった。
反抗勢力を野放しにしたのだ。
いつかはわかってくれるとか甘い世界ではなかった。
復帰しても大沢は変わらなかった。

私は決断をして大沢を出した。
出した私は気づいた・・・能力ではない。
信頼なのだ。
力はなくてもいい。
失敗してもいい。
私に対して信頼を置いてついてきてくれる人を私はあげるし、私も裏切らない。
特に水田は私が何度失敗し落ちても、戻って来てくださいと最初に頭を下げてくれた。
「火の玉さんのやり方がいいです。自分には合っています」
何度、救われたかわからない。

そして私は水田を上げた。

権力を失っていたら出来なかったが梶田さんのおかげで戻ってしまった。

扱いやすい人間を選んでいるのではない。
心から好きな人を選ぶのだ。
これが人の感情なのだ。
だから感情を揺さぶる能力と好かれる能力、自分の性格と合う上司に恵まれる運だ。

私の前の上司、柳田は水田をあげることが出来なかった。
却下されたのだ。
意見を聞いてもらえなかったと言っていた。
水田が悪いのではない。
やっぱり柳田が悪い。
柳田の運がない。
そこに水田が巻き込まれているだけだ。
柳田が退き、私が上がり、休んでも私を信じていた水田に少しでも恩返しがしたかった。




戻って来て変えた






適応障害前の私は誰の意見でも聞いた。
みんなのためにやっていた。
きれいごとだった。
大沢のために動いても、陰で違うとも言われた。
トップで走る鶴岡にも批判された。
それでも批判を受け入れて前に進んだ。
結果、失敗が続きつぶれたのだ。

次は違った。
大沢の左遷から始めた。
もともと私はサイコパスだ。
スキルだけは高い。
まわりも気にしないで実績を残してきた。
単純に戻した。
自分の道を行くってことだ。
邪魔するなら蹴散らすだけという横暴とも言えるスタイルになる。
それでもそのスタイルについてきてくれる人もいた。
今回で言えば水田がそうだ。
まんべんなくやろうってのが無理だ。
いやなら辞めていい。
縁がなかったとあきらめる。
自分を受け入れてくれる人で仕事をすると決めた。

そうだ。私には強さと覚悟がなかったのだ。
全員を上手く扱おうとした。
結果失敗した。
俺は誰が何と言おうとこうするっていう昔のスタイルに戻した。
批判は、ただの僻みだ。
そうやって強く進んだら不思議と全員がついてきた。
ついてこないなら仕方がない。
他の課へ行けっていう行動をすぐに出した。
宿敵の藤井と組んで私をコントロールしようとした。
これはやっちゃいけない。
全員に知らしめた。
気に入らないならお別れ。
能力があっても、押し引きが下手な人間を私は切る。

そして一つの結論にたどり着いた。
私の上司もみんなそうなのだ。
出来るだけ、自分が好きで従順でスキルの高い人間をあげる。
どれが欠けてもダメだ。

取締役は結果として梶田さんの意見を聞いた。
私を残した。
私の上司2人を左遷し梶田さんを呼び寄せた。
そういうことを私の上司もやっている。
自分の要求に答える人だ。
私の場合は泣き寝入りだったのかもしれない。
代わりはいなかった。
トップの鶴岡も、私の次を断った。
鶴岡も私のことを認めていて、現場で文句はいうけれど私と同じことは出来ないと言ったのだ。
鶴岡の私へのリスペクトのおかげで空席となった。
今まで空席に戻り業務だけ戻っていた。
業務だけ戻っても結果は出した。
今回、完全復帰につながった。

取締役はあれ以来、怒鳴ったり罵声を浴びせることがなくなった。
結果的に私は勝った。
しかし勝てた裏には梶田さんの存在が大きかった。
すごく文句を言ったらしい。
私を戻せと。

水田をあげろと押しに押しまくった私と同じだ。
柳田と同じ失敗して、違う人をあげられたら今後のマネージメントに響く。
現場を回すのは私だから、譲らないと言った。
違う人間をあげられたら、思い通りにいかないし水田が今度こそ腐ると思った。
何より、こいつが失敗したら仕方ないと思える人間にしたいのだ。

梶田さんはわかったと言った。
「自分があげた水田を何があっても見捨てるなよ。責任を取れよ」と念を押された。
現場リーダーになってダメになる人もいる。
そこの責任も取れと言うことだ。
私はひとつだけ自分のスキルで自信を持っているところがある。
プロファイリングだ。
ある程度の情報が集まって自然に考えたら、だいたい物事は当てはまる。
きっとこの人はダメだろうなを外したことがない。
だから水田は大丈夫。
何より好きだから失敗してもいい。
全責任を取る。

私も梶田さんにはそう思われていると思う。
大手管理職の年収を捨てずに済みそうだ。

続く。
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