2023
Jul
29
0
相手の事情を知ることをまず1番最初にしないといけない。
電車の中で騒ぐ子供がいた。
小学2年生と4年生ぐらいだろうか。
顔も似てるし兄弟だろう。
近くには父親がいるが、見ているだけで注意もしない。
子供たちは吊革にぶらさがったり、靴も脱がずにシート上に乗り、走り回っていた。
父親は他人かというぐらいに子供たちを自由に遊ばせていた。
何を考えてる?満場一致でみんな思ったに違いない。
まわりの乗客のイライラは伝わるぐらい嫌悪感に満ちた顔になった。
舌打ちをする人もいた。
何を気にするでもなく暴れる子供と見ているだけの父親がいた。
状況は一向に変わらない。
なんとかしろよ?迷惑だろ。
その車両にいる全員がそう思った時、一人の男性がすごい剣幕て見ているだけの父親を怒鳴りつけた。
「おまえ、子供を注意しろよ!迷惑かけてんのがわからないのか?」
男性に言われて子供を見つめていた父親は、あっと気がついて子供を見つめ目線だけ下に落として答えた。
「すいません・・・この子たち、たった今、母親を亡くしたばかりで病院からの帰りなんです。病院では泣きじゃくっていたので母親がもういないことはわかっています。えっと・・・私も今、この子たちにどんな言葉をかけてあげればいいのかわからなくて・・・。あのすいません・・・」
父親から事情を聞いた男性は、遊ぶ子供たちを見つめて何も言わずに下を向いた。
他の乗客も納得したかのように、子供たちを遊ばせることを許した。
この話は昔、本で読んで知りました。
相手のことがわかると、その後の行動が変わると言う話です。
注意した男性は、電車で子供を遊ばせて注意しない親を注意すると言う行動は「間違ってない」と思ったから強い口調で注意した。
でも事情を知り子供たちのどうにもならない気持ちを知った時、遊ばせることを許した。
舌打ちした人も、他の乗客も、まだ小さいのに明日から母親がいない現実と向き合う子供たちのことを考えると何も言えなかった。
仕事をさぼってると噂された人に・・・
仕事をしない。
何やってるのかわからない。
1日ユーチューブを見ていた。
そんな噂があり、複数人から私にチクリが入った。
迫田さん、リーダーなのにさぼってるんですよ。
一緒にやっている西田がかわいそうです。
何とかしてください。
または何とかしたほうがいいと言う声が相次いだ。
確かにここ2年ぐらい異常品も出してるし、あまり業績はよくない。
リーダーの給料をもらっていて、これでは周りも納得しない。
私は何とかしなくてはいけなかった。
ちなみに、もっとちゃんとやれと注意するのは簡単だ。
やってないのは本人だってわかっている。
問題なのは、それでは人は動かないってことをわかっていない人が多いのだ。
所詮まわりが思うことは、さぼった結果、私に注意されてざまーみろ程度だろう。
迫田さんは、そこからいやいや仕事をする。
チクったのは誰かを疑う。
信じられる人もいなくなる。
結果、会社を辞める。
それじゃあダメなのだ。
会社を辞める。
やることがあって夢があって、やってみたいということがあるなら私は止めない。
でも何もないなら、定年まで私を助けてほしい。
私の力になって欲しい。
環境なら、いくらでも変えてやるから。
1人1人を大事に思ってこそ、組織はパフォーマンスを出す。
だから簡単に、大多数のチクリを受けても注意指摘はしない。
まずは事情を聞くのだ。
こんな話を聞いたけど、最近何かあった?
家庭はうまくいっているか?
病気とかしていないか?
あるなら教えてくれと。
迫田さんは答えた。
「更年期障害で、気持ちが落ち込んでます」
52歳で私よりも年上だが、私の力になりたいと言ってくれる誠実な人だった。
そんな人が理由もなく、さぼることは考えられなかった。
私の予感は当たった。
何も知らずに注意だけしていたらと思うとぞっとした。
迫田さんは続ける。
「でもそんなの甘えだと思ってやらないとって。でも出来ないんです。弱い自分もダメだと思って」
辛ければ休んでいい。
リーダーの重責も外してもいい。
もっと楽なポジションを用意できる。
リーダーを外せば、迫田さんを守ってくれる水田のところに班移動もさせられる。
自分の気持ちも含めて奥さんと相談してみてくれと告げた。
次の日、外してくださいとお願いされた。
もっと火の玉さんの力になりたかったと言われた。
私は「十分、力になっている。それにリーダーじゃなくても頼りにしているから」と、そんな小さなことを気にするなと言った。
大事なのは、まだまだ私の力になってもらいたいということだ。
過去、私が平社員時代には病気だったことに気づかずに体調が悪いのに仕事して、限界がきて間もなく入院して亡くなった方もいる。
きつい時に、きついと言える上司になりたいと思った。
しかし基本は上司が大丈夫か?と聞いたら大丈夫ですと言ってしまう。
そうじゃない。
私は言いやすい人になりたい。
だから愚痴もこぼすし、クズっぷりを発揮しても平気で開き直る。
完ぺきであってはいけない。
完ぺきな人に弱音は吐けないから。
弱くてよかった
俺が1番弱い。
安心してくれ。
あなたの弱さなんて、誰も何とも思っていない。
1番恥ずかしいのはマネージャーである俺だ。
ちょっと言われただけで適応障害で2か月休むのが、お前たちのトップの俺だ。
ちょっとぐらい弱くても、もっと堂々としていい。
まだ休んでない時点で、俺よりマシなんだから。
私は落ち込んだ部下や上手くいかない人に、自分の恥ずかしさを掲げて伝えている。
辞める前に、言ってくれ。
何とかするから。
やりたいことがないのなら、この会社で俺の力になってくれ。
妻に言われた。
「あなたが適応障害になってるから、言いやすいんだと思う。わからない人にはわかってもらえないから」
じゃあなってよかったよ。
タヒにたい衝動も多少あって、戻ってくるのに大変だったけど、経験して良かったよと答えた。
迫田さんや迫田さんの奥さん、子供、迫田さんを大事に思う人から、上司が私で良かったと思ってもらえるだろうか。
思ってもらえるなら、それだけで十分だ。
私は誰も辞めさせない。
これが1番の目標だ。
怒る前に考えたい。
合ってると思っても考えたい。
相手は何を抱えて、どんな事情があるのか?
そのうえで、同じことが言えるなら言ってもいいと思う。
男性でも更年期障害はあります。
小学2年生と4年生ぐらいだろうか。
顔も似てるし兄弟だろう。
近くには父親がいるが、見ているだけで注意もしない。
子供たちは吊革にぶらさがったり、靴も脱がずにシート上に乗り、走り回っていた。
父親は他人かというぐらいに子供たちを自由に遊ばせていた。
何を考えてる?満場一致でみんな思ったに違いない。
まわりの乗客のイライラは伝わるぐらい嫌悪感に満ちた顔になった。
舌打ちをする人もいた。
何を気にするでもなく暴れる子供と見ているだけの父親がいた。
状況は一向に変わらない。
なんとかしろよ?迷惑だろ。
その車両にいる全員がそう思った時、一人の男性がすごい剣幕て見ているだけの父親を怒鳴りつけた。
「おまえ、子供を注意しろよ!迷惑かけてんのがわからないのか?」
男性に言われて子供を見つめていた父親は、あっと気がついて子供を見つめ目線だけ下に落として答えた。
「すいません・・・この子たち、たった今、母親を亡くしたばかりで病院からの帰りなんです。病院では泣きじゃくっていたので母親がもういないことはわかっています。えっと・・・私も今、この子たちにどんな言葉をかけてあげればいいのかわからなくて・・・。あのすいません・・・」
父親から事情を聞いた男性は、遊ぶ子供たちを見つめて何も言わずに下を向いた。
他の乗客も納得したかのように、子供たちを遊ばせることを許した。
この話は昔、本で読んで知りました。
相手のことがわかると、その後の行動が変わると言う話です。
注意した男性は、電車で子供を遊ばせて注意しない親を注意すると言う行動は「間違ってない」と思ったから強い口調で注意した。
でも事情を知り子供たちのどうにもならない気持ちを知った時、遊ばせることを許した。
舌打ちした人も、他の乗客も、まだ小さいのに明日から母親がいない現実と向き合う子供たちのことを考えると何も言えなかった。
仕事をさぼってると噂された人に・・・
仕事をしない。
何やってるのかわからない。
1日ユーチューブを見ていた。
そんな噂があり、複数人から私にチクリが入った。
迫田さん、リーダーなのにさぼってるんですよ。
一緒にやっている西田がかわいそうです。
何とかしてください。
または何とかしたほうがいいと言う声が相次いだ。
確かにここ2年ぐらい異常品も出してるし、あまり業績はよくない。
リーダーの給料をもらっていて、これでは周りも納得しない。
私は何とかしなくてはいけなかった。
ちなみに、もっとちゃんとやれと注意するのは簡単だ。
やってないのは本人だってわかっている。
問題なのは、それでは人は動かないってことをわかっていない人が多いのだ。
所詮まわりが思うことは、さぼった結果、私に注意されてざまーみろ程度だろう。
迫田さんは、そこからいやいや仕事をする。
チクったのは誰かを疑う。
信じられる人もいなくなる。
結果、会社を辞める。
それじゃあダメなのだ。
会社を辞める。
やることがあって夢があって、やってみたいということがあるなら私は止めない。
でも何もないなら、定年まで私を助けてほしい。
私の力になって欲しい。
環境なら、いくらでも変えてやるから。
1人1人を大事に思ってこそ、組織はパフォーマンスを出す。
だから簡単に、大多数のチクリを受けても注意指摘はしない。
まずは事情を聞くのだ。
こんな話を聞いたけど、最近何かあった?
家庭はうまくいっているか?
病気とかしていないか?
あるなら教えてくれと。
迫田さんは答えた。
「更年期障害で、気持ちが落ち込んでます」
52歳で私よりも年上だが、私の力になりたいと言ってくれる誠実な人だった。
そんな人が理由もなく、さぼることは考えられなかった。
私の予感は当たった。
何も知らずに注意だけしていたらと思うとぞっとした。
迫田さんは続ける。
「でもそんなの甘えだと思ってやらないとって。でも出来ないんです。弱い自分もダメだと思って」
辛ければ休んでいい。
リーダーの重責も外してもいい。
もっと楽なポジションを用意できる。
リーダーを外せば、迫田さんを守ってくれる水田のところに班移動もさせられる。
自分の気持ちも含めて奥さんと相談してみてくれと告げた。
次の日、外してくださいとお願いされた。
もっと火の玉さんの力になりたかったと言われた。
私は「十分、力になっている。それにリーダーじゃなくても頼りにしているから」と、そんな小さなことを気にするなと言った。
大事なのは、まだまだ私の力になってもらいたいということだ。
過去、私が平社員時代には病気だったことに気づかずに体調が悪いのに仕事して、限界がきて間もなく入院して亡くなった方もいる。
きつい時に、きついと言える上司になりたいと思った。
しかし基本は上司が大丈夫か?と聞いたら大丈夫ですと言ってしまう。
そうじゃない。
私は言いやすい人になりたい。
だから愚痴もこぼすし、クズっぷりを発揮しても平気で開き直る。
完ぺきであってはいけない。
完ぺきな人に弱音は吐けないから。
弱くてよかった
俺が1番弱い。
安心してくれ。
あなたの弱さなんて、誰も何とも思っていない。
1番恥ずかしいのはマネージャーである俺だ。
ちょっと言われただけで適応障害で2か月休むのが、お前たちのトップの俺だ。
ちょっとぐらい弱くても、もっと堂々としていい。
まだ休んでない時点で、俺よりマシなんだから。
私は落ち込んだ部下や上手くいかない人に、自分の恥ずかしさを掲げて伝えている。
辞める前に、言ってくれ。
何とかするから。
やりたいことがないのなら、この会社で俺の力になってくれ。
妻に言われた。
「あなたが適応障害になってるから、言いやすいんだと思う。わからない人にはわかってもらえないから」
じゃあなってよかったよ。
タヒにたい衝動も多少あって、戻ってくるのに大変だったけど、経験して良かったよと答えた。
迫田さんや迫田さんの奥さん、子供、迫田さんを大事に思う人から、上司が私で良かったと思ってもらえるだろうか。
思ってもらえるなら、それだけで十分だ。
私は誰も辞めさせない。
これが1番の目標だ。
怒る前に考えたい。
合ってると思っても考えたい。
相手は何を抱えて、どんな事情があるのか?
そのうえで、同じことが言えるなら言ってもいいと思う。
男性でも更年期障害はあります。