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42キロ走ったバカの悟り。

kage

2014/02/24 (Mon)

16キロ地点で足がつった。
まだ半分も行っていない。

これはダメだと思った。
さすがにダメでしょ?

なめてました。
思った通りになる。
走れると言ったら走れる。
なりたい自分になれる。
大丈夫、きっと上手く行く。

今、そんな火の玉イズムが崩壊した・・・・・ 10キロ地点でサングラスをかけたお兄ちゃんたちの言葉を思いだす。

「こいつら何が楽しくて走ってんの?」





ほんとだよ。
これやって何になるんだよ。
グラサンお兄の正解だ。

世の中に正解、不正解があるのなら今回のグラサンは正解だ。

16キロ地点の私はそんな状態だ。
これからどうするか?


ストレッチしても治らないのは知っている。
今まで投手をしていて何度も経験した。
走らない投手を10年だましだましやり、去年はコテンパンに打たれた最高な経験だ。
何度、伸ばしたって力を入れれば、すぐにつる。


歩けるな。よし歩こう。



スタートしたときは快調だった。
1番後ろからスタートしてガンガン抜いていった。
今、抜いた人に抜かれている。
足の痙攣が治ったら、またしばらく走り抜き返した。


だがまた足はつる。
治るまで歩く。


30キロで音楽を聴こうと思っていたが18キロで聴くことになる。
音楽は気分が変わり、疲れた体でも走ることが出来る効果があるらしい。
ウルトラマラソンを走るにあたって学んだことだが、まさか18キロでこの手をつかうとは思わなかった。

早すぎるし!


やっぱり終わった。俺の42キロ・・・。



さてこれからどうするか?
まだ20キロ。
あと22キロある。


時計を見た。
2時間10分。
えっ?まだそんなもん?
そうか大会で張り切って、いつもより速く走ってガス欠したんだ。
おれ、バカですね(笑)



やれることは?
大会の制限時間6時間ある。
あと3時間50分はやめない。
足が動くから。

これで痙攣ハンパなく、1歩も進めませんっていうならあきらめるけど、進めるじゃん。
だから行こう。
人生と同じだね。
毎日、進めるなら進む。
止まった奴は負ける。

そうです。
道の途中で膝を抑えて座り込む人。
ストレッチを必死にする人。
足を引きずりながら歩き止まってる人。

行けるのに行かない人はみんな負ける。










千日回峰・・・






アジャリと言う人が千日回峰という修業に挑戦しました。
千日という期間を1日40キロ~50キロ歩く修業です。

最初の700日まで楽々すいすいとやってのけた。
この700日終わった時点でアジャリはこれは楽勝だなって思ったそうです。
正直、神様なんていないんじゃないか?
自分の力でここまで簡単に来て、これからもたぶんそんなものなくても達成できる。

そういう風に思った次の日にアジャリは脱水症状を起こし歩けなくなった。
当時の仏教では千日回峰に失敗した者はおしまい。
腹を切って死を選ぶ。
成功か死かの選択しかなく、短刀を持って挑戦する。

アジャリは思った。
「もう歩けない。死ぬか、海外に逃げるか?」
海外で英語は話せないからダメ。かといって短刀で自分の腹を刺す勇気も出ない。


決めた。どうせ死ぬなら前のめりに倒れて死のう。
立ち上がりどうにでもなれと足を前に出した。


そうしたら不思議な力で足が前に出た。
そのままアジャリは残り300日をその力と共に成功させた。



私もアジャリじゃないけど、足が動くならただ前に出そう。
時間まで前に出そう。
走れそうなら走り、つったら歩き、また良くなったら走る。
もう無理だとか、足が痛いとか、このまま行けるのかとか、そういうことは考えずに、ただ前へ行こうと決めました。

こんなアジャリの話を事前に教えてくれていた「かーみっとさん」に感謝しながら進むことにした。








30キロで悟った・・・







このときにわかったことがある。

もうね。抜かれるとか抜き返すとかどうでもいい。
まわりからどう見られているかもどうでもいい。
ただ進むだけ。
頭の中が見事に空っぽ。
思考が出来ないんです。
やることがこれしかない。


そんな中で「はい、がんばって。がんばって」と手を叩かれながら応援された。

ちくしょう、がんばれちゃうじゃねえかよ。
足が急に軽くなって走れちゃった。
瞬間的だけど、痛いはずの足が痛くなく一定時間痙攣がおさまってしまった。


私も誰かがいっぱいのときは、はげまそう。
言葉には不思議な力があるんだね。
それから「がんばってください」というスタッフの方や人々に出来る限り頭を下げて答えた。


応援されて前に進む。
これ以外の発想が何もなく、ただ進む。
時間切れまで止まらないことだけ誓って前のめりに倒れることだけを決めたときにわかった。

ああ、そうか。私たちはあれこれ悩むけど結局余裕があるから悩むんだ。
なにか考えていられるということは、全然やるだけやってないからなんだ。



だから、全然本気で生きてないんだってわかった。
この覚醒した状態こそが本気。


やれることがこれしかないと言うぐらい、私はやってなかった。
全然、余裕なのにこれが限界だと言っていた。

本当にいっぱいいっぱいなら本当に残ったただ一つを信じて淡々とやるだけになる。




最後はおじいさんに抜かれて、太ったおばさんにも抜かれた。

いつもだったら、これに負けちゃダメでしょなんて思うところ。
ダサい自分が、ものすごくいい。

最後の5キロはオーディオを切った。
景色もあまり見えない。



ゴールして空を見た。
ゴールする前はきっとたまらない空が見れるだろうと思っていたけど、見上げた空はいつも通り。
私はいつだって飛びっきりの空を見ていた。













あいつらなんのために走ってるの?・・・









なんでしょうね?

だけど確実に変わりました。

無に入りやすくなったというか、今までよりも簡単に今に戻ることが出来るようになりました。
無心を長い時間体験したことから、今を簡単に生きれるようになりました。


すべては小さなことなんだ。


それを知るためにやったわけではありませんが、それを知りました。

次は100キロです。
前のめりに走ってきます。


ありがとうございました。


ちなみに学んだ本はこちらです。
水分や食事、オーディオで気分を変えるなど人生を通して経験から書かれているウルトラランナーの1冊です。


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この記事へのコメント

kage

感動

感動しました(*^_^*)
この、感動を良いな〜ってヨダレを垂らして読んでいます。

良いな〜!で終わりたくないので、この頂きに又、望んでみます🎶

そんな勇気を貰いました。

なんで、こんな、バカな事をするのが、、、、。

それは、、、。答えが思いつきません。

100km走ると、人生に近道は無いな〜って感じるぐらいで!!

スロ〜ライフの良さや大切さ、。仕事終わりの、車でゆっくりコーヒータイム。

29歳は29歳の生き方があり、29歳で、40歳や50歳の先輩方の生き方をすると!かっこ悪くなって!
勘違いを痛感してしまいます(笑)

しかし、嫁の一言で助けられる(カッコイイ人は、カッコつけて無いから、カッコイイ。でも、カッコイイのにカッコイイ事をしないのは、もっとダサい)

俺は、あの時何分で走ったや、何キロ走ったなど、良く耳にしますが、、、、。
又、100km走る事をバカにしてて、走り終えたら。やたら、人生変わった!!?と聞いてくる人も居ますが、人生は〜変わって無いですよ!と返答して。

又、今日も何時もと同じく、身体のケアをしてバカみたいに走ってます🎶

人生変わったって聞く前に、一緒に走れば楽しいですが、、、、、。

論評評価だけして、、、、。

3日ボーズで、寒いやの、脚を痛めたやので色々言い訳をして、最後は人のせいにして、終わり!

あっ!私はただ、感謝して感動して、バカみたいに走っている。

火の玉師匠と同じ、思いや感動、前に進む勇気!に感覚されて。

ただ楽しく、時に熱く!人生を歩んでおります。

PS今回の飛騨ウルトラマラソンは笑顔で、少し笑いながら、ゆっくり休んで楽しく深呼吸して大地を感じ、応援して下さる方々に、感謝して走りたい気持ちです(*^_^*)
最後は火の玉さんと一緒に手を繋いで!ハイタッチ!

Posted at 07:06:54 2014/02/25 by 酒井寛和

この記事へのコメント

kage

おはようございます。

おはようございます。TERUでございます。

火の玉さん。大変お疲れ様でした。

今回の記事も自分の中に稲妻が走りました。

今回、あまり多くを語りません。

行けるのに行かない人はみんな負ける。

↑この言葉・・・これから自分の原動力
になるかと思います。

何回も、前回、今回の記事を読み返そうと
思います。ありがとうございました。

Posted at 08:43:37 2014/02/25 by TERU

この記事へのコメント

kage

火の玉さん、こんにちは。

火の玉さんは、なんにも無いって感じるだろうな
って、思ってました。

お話しを聞いてるだけで、マラソンって
人生やなぁって、妙に納得してしまいます。
良い話を聞かせてもらいました。
ありがとうございます。

私事ですが、最近、なんか
ケツに火が点きはじめました。(笑)
何かがみなぎる様な、もぞもぞした感覚です。(笑)

ありがとうございました。

Posted at 08:53:25 2014/02/25 by 清原もどき

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kage

寛和さんへ

確実に変わりました。

家に帰る前に寄り道をしました。
パン屋さんでコーヒーを飲みました。

しかも無心でぼ~~~っと1時間。
気持ちがクリアになって落ち着いていく。
呼吸が意識せずとも深い。

この状態に入るのにどれだけの実践をしたかわかりません。
無になりたい自分の思考は「本当は忙しい。こんなことしてる場合か?もっと勉強しなきゃ」なんてどこかにあって中々、入れないんです。
ゾーンに入るのに一苦労でした。

逆に言えばゾーンに入れなきゃいいアイディアも出ないし、仕事も趣味もよくならないのがわかっています。
だけど入れない。
これが体がくたくたで手足も動かなくて何もできないから、すっと入ってしまいました。


ものすごく自分がいい状態になって家に帰ると記事でも書きましたが「ゆうきのDVD、なっちゃんの足」となりこれを簡単に受け入れた自分がいます。
まだ筋肉痛が残っています。
早く練習を再開したいです。
今の私では100キロは無理だとわかっています。
勉強してトレーニングして最後の気力も鍛えてと準備することがたくさんです。
でもあせらず、楽しく自分の人生に感謝します。

ありがとうございました。

Posted at 10:18:53 2014/02/25 by 火の玉ボール

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kage

TERUさんへ

TERUさん、おはようございます。

私は運が良くあの状況で進むための知識がありました。

寛和さんから去年の100キロ完走の後42キロに出て余裕で走っていたら足が動かなくなり棄権した話を聞かせてもらいました。
なぜテーピングをしなかったという後悔があったそうです。
テーピングを私はしていました。

かーみっとさんは100キロハイキングに挑戦した話です。
60キロまで歩いて休憩をしたそうです。
さてあと40キロ行きますかってところで膝が落ちて、立てなくなった経験を教えてもらったこと。
だからこそ、止まらない選択肢を取れました。


足の痙攣の原因はガス欠です。
だから喉が渇いていなくても水分を補給して、出てきたバナナ、オレンジ、チョコレートはすべてがっつり摂取しました。
投手雑魚経験が生かされました。


たくさんの人に教えてもらった経験が私を効率よく支えてくれました。



行けるのに行かないは、頑張ることではやっぱりないです。
気持ちだけで行けば倒れてリタイアするだけです。
出会った人、本に感謝です。
この程度の練習で行けたのは奇跡です。
100キロの前に今回の失敗が出来たのも運がよかったです。

また6月までに100キロに向けて走った人の書物を買い、人の話を聞き、トレーニングして今度はもう少し笑いながら走りたいなと思います。

応援、ありがとうございましたとまたよろしくお願いします。

Posted at 10:35:47 2014/02/25 by 火の玉ボール

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kage

清原もどきさん

清原もどきさん、こんにちは。

やさしく、穏やかに、愛と許し・・・をが火の玉の基盤ですが、ここから「ときに熱く」というのが入ります。
やさしく、おだやかに、ときに熱く、すべての人に許しと愛を。

この「ときに熱く」これとても大事です。
火がついたら薪を放り込んでください。
私はいらない新聞紙も入れてガンガンに燃え上がります。

うが~~~~~って(笑)


燃えまくって、また静かに瞑想。
アホです。
でも楽しいです。

燃えたいときは燃えてください。

ありがとうございました。

Posted at 10:45:22 2014/02/25 by 火の玉ボール

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kage

岡山マラソン完走

またまたお邪魔させていただきます。いのりんです。

『42キロ走ったバカの悟り。』本文、コメントの他たくさんの火の玉さん記事をみた結果、フルマラソンに初挑戦し、無事完走することができました。

自分も30キロくらいで足が攣りましたが、記事を読んでいたおかげで歩いて進み続けるという選択ができ非常に助かりました。

ハンパない下肢痛に心が折れたので多分もう自分がフルマラソン走ることはありませんが一度やってみてよかったです(笑)

『準備した奴が勝つ』
『いけるのにいかないと負ける』
当たり前のことですが、自分が今回実体験したことで深く理解できた気がします。

シーズンオフに教訓を生かして来年の草野球は大谷翔平してやろうと思います。

ありがとうございました☻

Posted at 18:11:30 2016/11/16 by いのりん

この記事へのコメント

kage

いのりんさんへ

いのりんさん、読んで頂きありがとうござます。
この記事は野球と関係はありませんが、大きな1歩をくれた経験です。

それを読んで実践されるとは、さすが。

42キロ行ったのなら、ぜひ100キロ、ウルトラも行ってください。
私はここで負けました。
でもどうでしょうね?2度とやる気になるか!絶対無理だと思っていたこの頃ですが、ストレッチの威力を知り、次は行けるなんて考えています。

娘のバスケが終わったら、またマブダチ寛ちゃんを誘って行こうかと思ってます。
人生は経験こそ幸福です。
どんどん経験してください。
ありがとうございました。

Posted at 12:36:45 2016/11/29 by 火の玉ボール


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