2014
Jul
27
6
重い球。科学的にはないけれど、それは確かにある理由2
「重い球。科学的にはないけれど、それは確かにある理由」と言う記事で、さらに質問を受けました。
話がつながるので、よかったらお読みになってから、こちらの記事をご覧ください。
質問・・・
> 火の玉さんは科学的に重い球はないとおっしゃいましたが、僕は球の回転数が関係していると考えています。
一般的に言われてる重い球とは、当てた時、飛距離の出にくい球だと言われてます。
逆に軽い球というのは当てた時飛距離が出やすい球だと言われています。
> 球の飛距離には、球打ち上げ角度、バックスピン量、初速が大きく関係しています。
> この中のバックスピンをかけるには本人の技術も必要だと思いますが、単純に回転が多くかかっている球を打ち返すと物理的に当たる前の回転数を維持しようとする動きがあります。
したがって回転数が多い球ほどよく飛び・・・・・・・・
話がつながるので、よかったらお読みになってから、こちらの記事をご覧ください。
質問・・・
> 火の玉さんは科学的に重い球はないとおっしゃいましたが、僕は球の回転数が関係していると考えています。
一般的に言われてる重い球とは、当てた時、飛距離の出にくい球だと言われてます。
逆に軽い球というのは当てた時飛距離が出やすい球だと言われています。
> 球の飛距離には、球打ち上げ角度、バックスピン量、初速が大きく関係しています。
> この中のバックスピンをかけるには本人の技術も必要だと思いますが、単純に回転が多くかかっている球を打ち返すと物理的に当たる前の回転数を維持しようとする動きがあります。
したがって回転数が多い球ほどよく飛び・・・・・・・・
回転数の低い球が飛びにくいと思います。
> 先ほどの事から回転の少ない球が重い球だと言われてると考え重い球は存在すると思います。
> だから「いや結構、伸びてキレがあるから、回転数があって芯に当たれば軽く飛んで行く」と全員に暗示をかけます。(「重い球。~それは確かにある」の中の1文です)
このことも暗示ではないと思います。
答え・・・
重い球はありません。
「回転数が多いから飛ぶよ」と言う指示は完全な暗示です。
まず、何から説明しましょうか?
理屈は読者さんから説明してもらったので私は違う視点でお話しします。
漫画H2で、柳が広田からレフトフライに抑えられた場面があります。
そこでの一言。私が覚えている記憶ではこうです。
「ジャストミートしたのに、スタンドには届かなかった。プロはあきらめるよ」
自分が完璧にとらえたのに、結果はレフトフライ。
もうひとつ小話。
これは私の友達の話。
人物特定されてしまうので高校名はさけます。
県ベスト8高校に友達がいます。
火の玉は、中学は補欠だったとふれています。
練習試合は2回しか負けてません。
まあ、強かった。
レギュラーは名門へ行ってレギュラーで活躍したり、ベンチにも入れなかったり色々。
だからいろんな話を持っています(笑)
当時ベスト8高校は横浜と練習試合をした。
県ベスト8の140キロ出るエースが白い練習用ユニホームの1年生に2打席連続ホームランを簡単に浴びた。
ああ、こういう奴がプロへ行くんだなって思ったそうです。
さらに、白ユニフォームで恐ろしく速い球をブルペンで投げている1年生もいた。
今、考えるとあれが松坂?だったかもと。
まあ、県でも名の売れた素晴らしい投手から軽々ぶち込む奴が1年生。
これが全国!
野球の国、日本のレベルです。
球が重いとか、軽いっていうのは、この次元での話です。
H2ですが柳の場面、広田は春の選抜優勝投手です。
ということで、私たちがやる軟式野球に関して、球が軽いとか重いとかありません。
飛ばなきゃパワーが足りないだけ。
飛ばされたら球威が足りないだけ。
ジャストミートしたら飛ぶし、膝元に決まる速いストレートはスタンドインしない。
このレベルのバッターだし、このレベルの投手でせめぎ合ってるんです。
努力で行けますよ・・・
だからたまに、ハンパね~って奴に出会うけど、プロを断念した人です。
その人はその世界を知っているから、球が重いとか軽いとか言いません。
そんな次元ではない。
そのハンパね~人も努力して努力してそのバッティングと打球を手にいれたんです。
そしてプロの壁は、もうひとつ向こう側。
すぐわかる。
自分がどんなに頑張っても、そこまでは行けないことが。
プロになる人は、それを見ても手ごたえを感じる。
行けるって思う。
これはバカとかではなくて物が違う。
火の玉さんもその壁を体験したんですね?
いえいえ私は、その壁を見るところまでも行ってません。
すげ~人はたくさん見ましたが、唖然とするほど物が違う人とプレーしたことはありません。
努力で届くかと思います。
アマチュア、ましてや軟式ならあきらめるのは早いです。
ちゃんと同じプロセスを踏めば届くはずです。
今はだめでも、きっとうまくなる。
これからプロを目指す学生さんは、今、補欠でも大丈夫。
壁に当たるまで、まだ時間がある。
そこで手ごたえを感じられる自分でいればいい。
草プレーヤーの方も、あきらめるのは早い。
今目の前の上手い人のプレーは努力次第であなたも出来るようになる。
そうじゃなければ、そこにいない。
草野球のグランドにいるってことは、普通の人。
だからそのレベルまでは本気出せば行けるんです。
回転数はわからないが真実・・・
さて、その程度のレベルで重い軽いがあったとしましょう。
今の自分レベルに対して、いったい何回転したら軽い?
何回転で来たら重い?飛ばない?
「速いから回転数がある」ってどうやって私はわかったんでしょうか?
速いことは見てわかるけど回転数まではわからない。
そしてそれがわかったとして4番の私のパワー、スイングなら軽い球も初心者9番バッターに同じように軽いとは感じません。
1人の思い込みを全員で共有するメリットがありますか?
どのチームもここで間違う。
全員で重いと思っちゃうから、思い込んで力が入って内野フライ、外野フライ。
実際はわからないんです。
だからその人がそう思ったらある。
そもそも私たち草野球のレベルなら、「素振りがたんね~よ」でちゃんちゃんです。
そんな重い球を投げる人は、どこかでお金をもらってやってますから、私たちには関係ない話です。
打球に不満があるなら、ジムでバーベルあげてください。
投手の球質ではなく、自分の力不足です。
ありがとうございました。
この記事の最初の質問が載ってます。
よかったらどうぞ。
「重い球。科学的にはないけれど、それは確かにある理由」